水曜日の窪町
大会前の大事な時期には、水曜日に練習をいれている。まして土曜日に試合がある時は、この水曜日の練習が非常に大事になってくる。高学年になればこれも習慣づいてくるのだが、この夏の大会前からは4年生も水曜日の練習を入れ始めた。
場所は窪町公園。内野がとれるくらいの鳥かごがある。学校が終わり次第子供たちが集まってくる。2・3の小学校に通っているので、全員同じ時間には揃わないのだが、それぞれにアップ、キャッチボール、トスバッティング、バント練習などをこなしていくうちに、何となく子供たちが揃い、そこで挨拶をして全員練習が始まる。普段は学年ごとに練習しているが、水曜日は大人も少なく、全員同じ練習メニューだ。
今回から初めて練習をいれた4年生、担当の監督コーチも仕事の合間を縫って練習に駆けつけ、父母の方々も数人様子を見にやってきた。始めは少し緊張気味な様子だったが、終わってみれば「楽しかった!!」って報告をある母親からいただいた。
水曜日の窪町は憧れていた練習だったかな・・!?
嫌だ〜ぁ!
うちのチームのコーチに3人の単身赴任者がいる。しかもなぜか3人とも名古屋に赴任していおり、毎週とはいかないが頻繁に東京へ帰ってくる。そして昼間は熱心に子供たちの指導をして、夜はコーチ仲間で酒を酌み交わし、子供の野球の話で盛り上がる。3人のコーチのうち2人はチームに子供がいるのでまあ当然といえば当然か・・でもその子の兄弟や母親(奥さん)とは交流が持てているのだろうか?
人の家のことはさておき、土日の野球ですっかりリフレッシュして、月曜日の朝は誰もが会社に行きたくないと思うのは皆同じではないだろうか?3人の単身赴任者は日曜日夜遅くか月曜日朝早く名古屋へ戻っていく。そんな3人のコーチの胸の中を察して一言「嫌だ〜ぁ!」
白球のひとりごと
私?、高校野球のボールです。身長約7cm、体重145g。ウエストは内緒だけど・・・23cmあるんです。体には108つもの縫い目があって、偶然にも人間の煩悩と同じ数っていわれています。
一つのプレーで私がいつどこにいるか。それで勝負が決まります。グラブの中だったり、芝生の上を転がっていたり、外野スタンドの中にいたり。
一球ごとにみんなの汗やグランドの土が私の白い肌に染み込んで、自慢の白い肌もすっかり汚れてしまいます。
全国で高校野球の地方大会が熱戦を繰り広げています。私も球児の皆さんを応援します。
白球。選手たちにとって、私は見た目よりずっと大きくて重いはず。みんなの思いを一つひとつ体に縫いとめて、今年もカキーンと夏空に上がります。
上記は電車の中刷り広告にあった朝日新聞のコラムを引用させていただきました。
わがチームでも高校野球の都大会準決勝を見に行きました。挨拶、攻守交替のダッシュ、試合前の守備練習、そして試合運び、どれをとっても少年野球の延長上にあります。とても勉強になりました。何人かは完全に高校野球にはまり、5・6年後には神宮球場のスコアボードに自分の名前が表示されることを夢見ています。私も5・6年後はスタンドで教え子たちを応援することを夢見ています。
大会エントリー
うちのチームは学年ごとにチームを結成している。近年少子化が進み、チームの人数が少なくなったり、チームそのものが消滅してしまう現象が起きているなかで、まだ恵まれた状態にあると言えよう。学童高学年の部で6年生のAチーム、5年生のBチームの2チームがエントリーしている。5年生だから負けて当たり前とか、6年生だから勝つのは当たり前とかって話はありえない。同じランクでエントリーしているのだから、普通は勝つために試合をするのが当たり前!6年生主体のチームに5年生が向かっていく、5年生のチームに6年生主体のチームは負ける訳にはいかない。そこでの勝負は見ごたえのあるものにしたいが、本音を言えば兄弟対決は避けたいと思う。
くやし涙はもういらない!
ここ数日間で、子どもたちの「悔し涙(?)」を何度か見かけている。でも、一人の子が何度もその「悔し涙」を流すことは許されない。目覚めたときに流すもので、悔しいのなら、本人が努力すればいいこと。自分のプレーであったり、チームメートのプレーであったり、涙を流す前に行動すればいいこと。
勝ちを意識?点差を意識?
野球はゲームが終わったときに、結果として得点の多いチームが勝利する。その得点をなるべく多く取る確率の高い方を選択して作戦を立て、ゲームを組み立てていく。選手もベンチも戦っているときには、「得点を重ねること」と「失点を防ぐこと」に全力をかけてプレーすればいいが、試合終盤になって「逃げ切ること」だけを考えていては、起こるべくもない「奇跡」が起きてしまう。そこには戦う姿勢がないから…。
二死満塁、カウント「ツースリー」、困ったときには「魂のこもったストレート」を投げる。それができなくなってしまった投手は、いさぎよくマウンドを降りてもらおう…。
二死満塁、手投げになってワンバウンド…、捕手も投手の魂を奪うようなリードをしてはいけない…。
挟殺プレー
先週、いっぱい練習したけど覚えてるかな?
柔らかいポール、前体重での捕球、ランナーへの詰め、ランナーに対するラインの作り方、目、犠投…。
大丈夫か?
チームワーク
野球をはじめ、団体スポーツにおいてはチームワークが大切である。「あいつはきらいだから…」とか「あいつはえらそうだから…」とかの気持ちから、わがままなプレーが見えると、そのチームの力は半減する。
しかし、ここで考えたい…。仲間に対して言いたいことがあるのに、それも言わずに「うわべだけの仲良しさん」は真のチームワークにはなりえない。いつか大事な場面で(ひょっとしたら言わなくてもいい時に)他人の考えが見えたときに、「やる気」さえも奪ってしまう。それなら気づいたときに、仲間に対してちゃんと指摘しあって、それを互いが心から理解をし、さらにチームで共有できてはじめて、それはチームワークにつながる。
「仲良しさんチーム」は弱いが、真のチームワークができているチームは強い。高校野球などでも、最近は県外からの(外国からもあるが)留学生が寄り集まったチームは多いが、そんなチームがすべて強いかというとそうでもないようだ。意思の疎通とか仲間を知ることから始まる真のチームワークができにくい面があるのではなかろうか?
地元の野球小僧が集まれば、いわゆる「寄せ集め」の強豪チームにも負けないものがある。
今、はやりの「そんな強豪チーム」にも勝てないことはない。そこに、最低限の野球小僧がいて、そしてそこに「真のチームワーク」があれば…。
もうひとつ…。仮に、理解し得ない時点でグラウンドに立ったときに「どうせ…」とか「…したら」とか投げやりな無気力な状態で、大好きな野球をしてはいけない。チームワーク以前の「男」の問題。やるからには、今の自分の力を最大限に発揮しようと努力しなければいけない。何があろうと、グラウンドの上では「男を張る」ことが必要。
ひとりのプレーはみんなのプレー
「よし、あのプレーはよかったぞ」「あのプレーはこういうふうにしよう」「あそこであのプレーは必要ないんだよ」そんな一言、一言は実際にプレーした選手に言ってるけど、一人のプレーはみんなのプレーだよ。言われた選手だけが理解していてはいけない。「よし、おれもああいうプレーをしよう」「よし、おれもあのプレーをしそうだけど、いけないんだな、気をつけよう」「そうか、絶対やっちゃいけないプレーなんだな」そんなふうになってほしい。
ひとりのプレーは、みんなのプレー。直そうとするなら、まず個人から、そしてチームの中で指摘しあって直そう。ひとりのプレーがほめられたら、みんながそのプレーを目指そう。「そのプレー」をさせているのは「みんなの気持ち」
プレッシャーをかける走塁
走者がギリギリの離塁・ランニングをすることは大変相手の守りにプレッシャーがかかる。それを毎回続けることで、相手バッテリーはくたくたになる。もちろん野手にも速くて正確なプレーが求められることから、ミスが出やすくなる。
練習で言っているギリギリのオーバーランがどれだけできるか…、野手に投げなくてもいい送球を数多くさせることで、ミスの可能性を高める。ボールを持っている野手と自分のいる位置をしっかり見極めたい。相手野手が普通に捕るのと、体勢を崩しながら捕るのとでも、離塁幅は変わってくるはず…。
試合ではそんなハツラツとしたプレッシャをかけた走塁を見たい。
観察力
試合開始前の相手の練習を見ることはとても大切だ。「投手の球の速さはどうか?」「コントロールは良いか?」「内野手の送球はどうか?」「野手の肩の強さはどうか?」「ファーストの肩の強さはどうか?」「捕手のスローイングはどうか?」試合前の2〜3分の練習から相手の力量を観察することで、一発勝負の判断材料となる。
グラウンドの上でボーとしている暇はない…。
ランナーコーチ
ランナーコーチ、とっても大切なポジションだぞ〜。この半年で、そのへんの実感は持ってくれてるかな?
いつもはみんなが経験すべきだから、回しているけど、大切な大会ではそうはいかないと思うぞ。野球がわかった人間、決まった人間がサードランナーコーチにいくようにしよう。ボーっと試合を見ているような選手は、ランナーの助けにはならん。得点に結びつけるために、アウトカウントをしっかり頭に入れた上で、ボールの位置と助けるべきランナーの位置を見て、的確な判断ができる選手でないといけない。
さあ、はたしてレッサンにそんな選手が何人いるだろうか…?
カットプレー
外野手から内野手への中継プレーで、同じ間隔で待つようではいけない。定位置からの中継なら外野手の肩の強さにあわせて、ノーバウンドでもらえる真っ直ぐな位置へ。そして、外野手のはるか後方へ飛んだ打球に対しては、内野手は練習でやっている「遠投」のように低く速いボールでワンバウンドでもらえる位置へ。もちろんわからなければ、そのときに周りの野手が「追って、追って」とか「引いて、引いて」の指示の声が必要。
これはムダなキャッチボールを増やすことで、どこかでミスの可能性が増えるからです。フェンス近くまで行ったボールをノーバウンドでつなげば、おそらく3人は中継に必要になる。しかし、強いワンバウンド送球を受ければ、2人の中継でバックホームはできるだろう。その数を減らすこと、そしてできるなら肩の強い者でつなぐことです。
考える野手
野手の位置がいつも一緒であるはずがない。大きなバッター、小さなバッター、トップバッター、クリーンナップのバッター、走者の位置によって、アウトカウントによって…。みんなそんなことを考えて守っているか?監督に言われたから…、それはいつまでもそうであってはいけない。この場面はこういうことだから、「この位置」になるんだな。と考えていれば、誰かに言われなくてもポジション取りができていなければならない。
都大会に出ているチームが、場面ごとにポジションをずっと指示され続けていてはそこまで。考える野球をしなければ、上部大会では通用しない。
ボールに集中、打者に集中
野手は自分の所へボールが飛んできてから動いていたのでは守備範囲は知れてる。相手スイングを見ることで、どちら側へどの程度の打球が飛んでくるかを予測しなくてはいけない。そのための準備や練習がどれだけできているかが勝負!内野手も外野手もそれは同じこと。味方投手が投げて相手バッターがスイングしかけているのに、自分のヒザがどちらかに向かおうとしていない野手は失格。それはただの球拾い。
におい
相手が何をやってきそうかをひとつやふたつは頭に入れてプレーをすること。「ここで盗塁をしてきたら…」「ここでバンドをしてきたら…」あわてずに次のプレーをすること。そのときに味方の守りが共通認識をもてるように「声だし」をすることも必要。
絶対やられてはいけないような場面は、相手の作戦を見るための牽制を。そして、ひとつでも塁ベースが空いていたら、思い切ってはずすことも大切。満塁でのスクイズは出しにくいもの…。
挟殺プレー
せっかくランナーをはさんだ、そのときにあわてるな!まずはさんだら中へ出す。そして受け手のプレーヤーがランナーにつめる、追い込むプレーヤーが必ず半分より元ベースに戻しながらプレーをする。受け手プレーヤーは位置により後方へすり足にもしながら、ボールをもらうときは必ず前体重で一歩を踏み出すこと。キャッチボールは多くはいらない、追い込むこと!
犠牲打
暑いときにはえてしてつまらないミスはでるもの。だからこそしっかりランナーを得点圏に送ることは大切だ。犠牲バンドは「自分は死ぬこと」そのくらいしっかりバンドをやること。くれぐれも一歩踏み出しながらやらないように…。バッターボックスから足が出たら反則行為。
そして、しっかりした構えをすれば「来たボール」に「コン」でいい。やりにいくようならボール球だよ。10球に3球だ、ストライクは…。
立派な入場行進
入場行進の練習を覚えているか?へたな行進をするチームに強いチームはいない。しっかり練習どおりにやるんだよ、恥ずかしがらずに…。
ちなみに、気をつけることを反復しておくと
1 前の人の後ろ頭から目を離さないこと。
2 手はヒジを曲げずにしっかり振って、前方向は肩の高さまで上げること。
3 足もしっかり上げて、リズムにあわせて「イチ・ニー、イチ・ニー」「イチ・ニー、イチ・ニー」の声を出すこと。
4 2列であれば、横の人と列をくずさないこと。
声だしからリズムへ!
試合中の声はいつも言っているとおり。「おーい、おーい」はないよりましな声。「オッケー」「オーライ」や指示の声を宮下から六義園まで聞こえるぐらいの声を出すこと。でないと、広い球場では通用しない。
何を言ったらわからん奴は、暇さえあれば「アウトカウント」をずっと叫んでおけ。そして、忘れてならないのは「ひとつのアウト」を取ったときにチームで盛り上がれ!その雰囲気が相手の攻撃の流れを止め、ひいては味方チームの攻撃のリズムになってくる。
勝てばいいのか?
今日の試合が終わってから、12時40分ぐらいにみんなに言ったことをちゃんとやって寝ただろうか?言われなくてもできる人、言われてもできない人、さあ、どうだったんだろう?
親に買ってもらった高価なグラブやスパイクなど。雨に濡れて、泥がついたままで、そのままにしている子どもには、明日言ってやって下さい、「野球をやめようね」って。
大切な道具を置き去りにしている子どもには、野球をやる資格はありません。たぶんこれを読んだら心痛むに違いありません。
ランナーの意識
1塁ランナーより2塁ランナー、2塁ランナーより3塁ランナーは慎重でなければいけない。3塁ランナーは得点につながる大切なランナーだから…。1塁ランナーはある程度「イケイケ」の気持ちを持ってもいい。ノーアウト3塁であれば、極端な話し、3個のアウトのうち1個エラーが出れば1点につながるのだから。
しかし、常にランナーはひとつのミスで2個の進塁は頭に入れておいて欲しい。ギリギリのオーバーランから相手野手の悪送球も生まれる。あくまでもアウトカウントを頭に入れておきながら…。
そして、ホームに近いランナーを守備側は気にかけることを利用して、後ろ側のランナーを助ける動きができるランナーでもありたい。たとえば、一死1・3塁のケースで、ファーストランナーに牽制球を入れたときのサードランナーの動き。同じケースで、三遊間寄りのサードゴロの時のサードランナーの動き。無死2・3塁のケースで右中間の浅いフライで、セカンドランナーが三遊間まで走ってきたときでも、サードランナーはタッチアップからのスタートをきるなど…。
常に、相手守りにプレッシャーをかけられるだけの「意識を持った走塁」をしたい。そこから野球がはじまる…。
ただし、それは試合前の相手チームのキャッチボールやノックを受ける姿などを見たて、しっかりとした判断をした上でのこと。
かけひきができるだけの走者になれる走塁感覚を磨きたい。
牽制球
投手の牽制に勘違いが多いので、ここで確認。
1 ランナーをアウトにする牽制球。
2 ランナーを走りにくく、またはバッターの打ち気をそらす牽制球。
3 相手の出方を見るための牽制球。
と、まあ大まかにはこれぐらいである。
わかると思うが、1以外は本気で投げる必要はまったくないのである。それが、この4月ぐらいまでは全然理解されていなかった。しかし、ここ2〜3試合で、だいぶ投手を含めたバッテリーで、そのへんができつつある。勝負所であればあるほど、2や3が大事になってくる。この前も言ったが、1でランナーを刺せるのは、10回にせいぜい2回である。そのための牽制球のうち3回悪送球をしていては、何のための牽制球かわからない。
もうひとつ言っておこう。これはまだまだできていないが、「ボールを持つこと」が牽制に十分なっているんだよ。セットに入って2秒後にいつも牽制、2秒後にいつも投球じゃ、盗塁は「ただでどうぞ!」
練習の初めのうちの盗塁練習で、監督が投手をやっているのを見て何かを感じなければいけない。君達の盗塁練習でありながら、投手は何かを感じなければいけない
まわりを見る余裕
チームの入れ替わりをする時期によく感じること…。1年間あるいは2年間プレーした子どもたちが、「さあ、自分の出番」となったときにまわりが見えなくなってしまう。「自分が…、自分が…」になって、かえって当の本人が「まっ白」になってガタガタ…。プレーしていたからこそ、はじめての子どもたちを見て、指示してやれば、「間(ま)」が生まれ、自分も楽にプレーできるものを。
今日も朝一番にみんなにそのことを指示していたはず。「はじめての子がいるんだから、いろんなことを教えてあげるんだよ…」って。
ベンチ外になった6年生も、新チームにいろんなことを叫んでやってたが、それが次の試合の自分たちのプレーに生きてくるんだろうな…。たぶん、叫びながら自分の心に何かを感じてたはずだから…。
心の持ち方とバッティングセンター
先日から自主練習という取り組みが始まりました。しかし、これもやらされている練習であったら意味がありません。自らが「ここを直そう」としてノックを受けるとか、キャッチボールから意識してチャンとやらなければ、ただの時間の無駄遣いになってしまいます。
今、何人の子どもたちが素振りをしているでしょうか?ティーバッティングもやれる環境にあれば何人の子どもたちがやっているでしょうか?そして、先日もお母さんに聞いてみました。「試合前の日なんかにバッティングセンターに行ってます?」答えは「ノー」でした。やらないよりやったほうがいい素振り、そして、ぜひ行って欲しいのはバッティングセンターです。週に2回の練習で打てるようになるほど野球は甘くありません。試合前に、子どもたちは行きたいって言いませんか?保護者の人には、できたら1〜2週間に1回は、つらくともつきあってやってください、バッティングセンターに。
隠し球
このあいだやられた隠し球。みんな知ってるか?恥ずかしかったよなあ…。ランナーはもちろん、ランナーコーチも、ベンチもみんな「まさか…」ってな感じで。
「隠し球」とは、インプレー中にランナーに近い野手が、あたかも投手に返球していたかのように見せかけて、ボールをグラブの中に隠して、ランナーがリードをとると、ススッっと近寄り「タッチアウト」にするプレー。これは、ファーストランナーよれセカンドランナー、セカンドランナーよりサードランナーとよりショックは大きいよな。
もう二度とあんなことされないように、ランナーとランナーコーチはボールに集中しよう。気をつけなければならないのは、このプレー中に投手がプレート周辺、マウンドの上にいたらこの「隠し球」は成立しない。そういう位置に投手がいれば、ルール上は「ボーク」をとられ、ランナーはひとつ先の塁をもらえる。
このプレーは、少年野球ではあんまり勧められない。実際に、都大会などにいくと「やらないように…」というふうに注意すらされる。「子どもらしく、正々堂々と…」ということだろうが、もちろん野球のルール上は認められているし、プロ野球でも時々見られる。
ボールに集中さえしていれば、ランナーがボールの所在を確認してリードしていれば、なんのことはない。
考えながらプレー
野球がわかってくると、作戦面にしても守りにしても、「ああやってくるのかな?」「こうだろうな…」なんてことを頭に置きながらプレーをするようになる。
たとえば、「ボールを捕ること」ひとつにしても、「このバウンドで捕れるだろうな…」「まわりの野手はあのあたりにいるだろうな…」「相手ランナーはこのへんを走っているだろうな…」「あのランナーはきっとこうするに違いない」こんなことを瞬時に考えながらプレーをするって楽しいと思わないか?何も考えずにプレーするより、こういったいろんなことを考えながら、プレーする方が強いチームに決まっている。
気持ちが体を動かす
スピード…。どのスポーツにおいても大切な要素である。
野球においてももちろん例外ではない。走るスピード、それにまつわるスタートのスピード、スライディングスピード…。また、ボールのスピード、ボールに反応するスピード、次のプレーを判断するスピード、さらには、腕を振るスピード、捕ってから投げるまでのスピード、スイングスピード。もっと言うならば、野球を覚えるスピード。
こういったものを身につけるためには、どうしたらいい?もちろんダッシュの練習、体力強化、素振りも大切であろう。しかし、それ以前にはまず気持ちの問題。ボールに集中して、少しでも早く捕り、少しでも早く投げよう、全力疾走をしようという気持ちがを持ち続けること。
練習の中でいつも、そんな気持ちで取り組んでいるか?球拾い気分でいては、練習の意味がなくなる。
相手のスピードに対して、少しでも上回ろうという気持ち、相手のスピードを上回るスピードをもって勝負する。そんな中から、迫力ある本物の野球につながっていく。
ヒットエンドランとは?
ヒットエンドランという作戦がとれるチームは、まず自チームで言うと
1.空振りしないバッターが打席にいること。
2.しっかり上から叩き、ゴロが転がせるバッターがいること。
3.打球の判断ができるランナーがいること。
4.バッター・ランナーともサインの見逃しなどは考えられないこと。
そして、相手チームでの条件は、
1.ピッチャーのコントロールがいいこと。
2.野手がランナーの動きに反応してくれること。
こんなことが揃うと、ヒットエンドランという作戦がはまるもの。
欲を言うと、この作戦の時にピッチャーに捕られないように、右方向に転がせるバッターが一番いい結果が出る。
心はひとつ
個人プレーをするなら、自分のペースで結構。しかし、チームプレーをしているのなら、野球をしているのなら、少なくともグラウンドの上にいる選手全員がひとつのことを頭に入れておかなければならない。
守りであればこのケースはこうしようということを意思統一しておかなければならない。それぞれがバラバラではチームプレーは生まれない。「えっ、そんなプレーをするんかい?」というのは、選手全員の責任。
攻撃面でも、選手全員が「やっぱりその作戦…」「えっ、やらないの?」そんなことを考えられる選手がいないと野球にならない。
心はひとつ、目標は高く、そして、限りなく極みをめざす…。そんなチームでありたい。
ランナーは前へ
野球でランナーとなった選手は何を考えるか。当たり前のようにいただいた塁をもらうのは当たり前のこと。そこで何を考えるか、するか?
外野へ抜けた打球を放ったバッターランナーは、1塁でいいのか?外野手がファンブルしたら…、外野手が中途半端な返球を内野手にしたら…。塁ベースにいるランナーが投手の手からボールが離れたときに、同じ位置にいていいのか?きわどいボールを「ストライク」と言われて良いのか…、打者の内野ゴロでフォースプレーアウトになっていいのか…。3塁ランナーが相手捕手の投手への返球前に目をきり、サードベースに帰って良いのか?返球が暴投になったら…、サードに送球されたら…。
ランナーが心がけることは、アウトにならないギリギリのところで、相手野手にミスの可能性のある余分な送球をさせるぐらいの動きが無くては面白くない。
牽制
投手というものは、最低限のコントロールがあってなんぼ。そして、そこからは球威・変化球のキレが命となってくる。その上、周りを見る、ゲームの動きを見る、そういったセンスが必要となってくる。
ある試合で、中盤2−1とリードしているチームの2塁ランナーは足があってチームを引っ張り、気持ちが前に前に出る選手。そのランナーを牽制で刺した時に、今日の勝利が見えてくる。その後、5回もエラーで出たファーストランナーを難なく牽制でアウトにする。投手という者は、いつも試合を見る、周りを見る。それは勝つために…。勝ちたいから…。
走る楽しい野球
野球はいいピッチャーにかかると、なかなか打てないし得点できない。でもよく言われる「足にスランプはない」野球を知って、一瞬のスキをつく好走塁。たまらんよなあ、こんな野球は。昨日のオールスターゲームを見たか?新庄のはつらつとした野球が好きで、楽しくてたまらない様子が伝わるあのプレーを見たか?そんなプレーを見た感想なんかもどうなんだろう…。一週間のうちに何回でも見たい、はたまた野球なんか見てないのか…。
今日、他のチームの練習を見ても、走塁練習は全然ダメ…。野手の位置がわかっていない、第2リードが中途半端、もう一つ先の塁を狙う気持ちがない。これじゃ、野球は楽しくないだろ?練習の中で、目立ってやろうとか、考えろ。楽しいはずの野球をつまらなくしてるぞ。
集中力
野球が大好きで、野球がうまくなりたいという子は、少しでも多くボールを捕りたい・投げたい・打ちたいと思うのは当然のことと思う。
監督も野球を始めた小学校の頃、必死にひとつのボールを追いかけた。誰よりも早く動いてボールに触ろう、投げようと自然と体が動いたものだ。それは40年ほど経った今でも変わらない。トスバッティング練習の中でも、自然と体は動き、グラウンドに転がっているボールもそのままにはできない…。
試合で「集中しろ、一歩を早く」と言っても、それは言われてできるものでもないし、言わなくてもできる子はできるものだ。
野球が大好きだという気持ちが、すべてのプレーの原点になっている。
チームのために
今、自分の力はどのくらいなんだろう?この相手に対して、チームのために自分のできる最大限の力はどういう形で示せば良いんだろう?それを知る者の多さがチームの力となり、和となる。
「フォア・ザ・チーム」。何も、その者の力以上のものを出せとは誰も思わないし、出せるはずもない。3割の可能性よりも5割以上ある可能性をちゃんとこなして、チームの力となる。そのことの大切さをキッチリわかって、夢舞台で実行した男がいる。
「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために」
大切な道具
道具を大切にできない人は、何でも上達はしません。雨が降った日、果たして君達はチャンとできたでしょうか?
グラブは雨に濡れたままで、今度使うときには固くなり自分の手にフィットしない、ボールがグラブの中で踊って飛び出る、挙げ句の果てに、カビなんかが生えたりして…。大切な自分の思いがこもっているはずのグラブ、ちゃんと今日のうちに乾いた布で拭いてやって、しっかり自分の手でトントン叩いてやっておく…。
スパイクだってそうだ。泥が付いたままで、来週まで袋の中に入れてあったら、かわいそうだぞ。グラブとおんなじように、ちゃんと拭いておかないと、固くなってはけなくなるぞ。
背番号
背番号…、いい響きです。この言葉を聞くだけで「ゾクゾク」っとします。思えば私の初めての背番号は、小学校5年生の時に子どもたちだけでチームを作った時。近くのスポーツ店で初めて買ってもらったユニフォームに、「エースのジョー」ことジャイアンツの城之内と同じ「15」。それでもとても嬉しかったです。
中学時代は野球は遊び。高校1年の秋に正真正銘の背番号「12」をもらった時…。そして1年後に「2」をもらった時は抱いて寝た覚えがあります。
大好きな野球のユニホームをまとい、背番号を着ける…。そして、試合のベンチに入る…。そして、仲間と一緒にボールを追う…。気持ちが「ピーン」と張って、あの気持ちがたまらない。
あの時の気持ちは忘れられない。だから、いまだに野球を愛し続けている…。だから、いまだに子どもたちとやれる…。
スリッパキャッチ
年明けからやっているスリッパキャッチの練習方法。これをバカにせず、しっかりできるようになれば、キャッチボールの受け手側の基本の8割はできることになります。
ボールとグラブの角度の関係、そしてグラブを立てて体の正面で捕ること。さらに、前へ出して受けて体へ持ってくる…。キャッチボールの基本です。これが早く正確にできるようになれば、野球のグラブをはめても、グラブを閉じることなく受けることができ、結果的に受けて投げるまでの動作が早くスムーズにできることにつながります。
わかるかな〜?軽んずべからず、スリッパキャッチ。























































































































































































































































































































































































































































































監督のひとりごと